【看護師の体験記】イソトレチノイン内服とアゼライン酸による酒さ治療体験談|自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック|自由が丘にある美容外科・美容皮膚科・婦人科形成クリニック

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コラム

【看護師の体験記】イソトレチノイン内服とアゼライン酸による酒さ治療体験談|自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック|自由が丘にある美容外科・美容皮膚科・婦人科形成クリニック

【看護師の体験記】イソトレチノイン内服とアゼライン酸による酒さ治療体験談

こんにちは。

自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック看護師です。

日々、患者様の「綺麗になりたい」という想いに寄り添う立場ですが、

実は私自身も、「消えない顔の赤み」と「突然現れるブツブツ」という皮膚トラブルを抱えていました。

当時は、自分の肌で起きていることが何なのか分からず、

手当たり次第に薬を試しては、一喜一憂する毎日…。

最終的に行き着いた診断名は「酒さ(しゅさ)」でした。

今回は、私が自分の肌を“半分実験台”のようにしながら向き合い、

低用量イソトレチノイン内服とアゼライン酸外用で肌を立て直していったリアルなプロセスをお話しします。

「もしかして私の肌もこれかも?」と思う方の、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

1. 始まりは、ある夜の「お酒」でした

数年前のことです。

友人とお酒を楽しんでいた時、ふと化粧室の鏡を見て驚きました。

左の頬からこめかみにかけて、

火照るような赤みと、小さなブツブツした発疹が浮き出ていたのです。

「あれ、酔いが回っただけかな?」

その時はそう思いました。

翌朝には赤みが引いていたので、深く考えずに過ごしてしまいました。

しかしそれ以降、

お酒を飲んだとき

辛いものを食べたとき

運動をしたとき

など、決まったタイミングで「赤みとブツブツ」が顔を出すようになっていきました。

 

2. 「出たり引いたり」が迷わせる

酒さの厄介なところは、症状に波があることです。

ひどい日もあれば

翌日にはケロッと治っている日もある

この「出たり引いたり」が、

「ただの肌荒れかな」「ちょっと疲れているだけかも」と思わせてしまい、

根本的な治療が後回しになりやすいのです。

看護師でありながら、私も最初は

「もともとの肌質の問題かな…」

と自分に言い聞かせてしまい、

本当の原因に気づくまでに時間がかかってしまいました。

 

3. 迷走していたセルフケアと受診

最初は、見た目がニキビに似ていたこともあり、

ニキビ治療でよく使われる**抗生剤外用薬(ゼビアックスローション)**を試しました。

しかし、効果は今ひとつ。

良くなったと思っても、またすぐに赤みがぶり返してしまいます。

次に疑ったのは「蕁麻疹(じんましん)」でした。

痒みを伴うこともあったため、保険診療の皮膚科を受診。

そこで処方されたのはステロイド外用薬でした。

確かに、塗ると一時的には赤みが引きます。

けれど、塗るのをやめるとまた再発。

むしろ、以前よりも肌が薄く・敏感になったような感覚さえありました。

「これは何か違うぞ……」

そう感じて、別の皮膚科を受診したところ、ようやく

**「酒さ(紅斑・丘疹型)」**という診断がつきました。

 

4. 「酒さ」という病気の正体

酒さは、

顔の赤み・ほてり

毛細血管拡張(血管が筋のように浮き出る)

ニキビのような丘疹(ブツブツ)

を特徴とする、慢性的な炎症性皮膚疾患です。

なぜ赤くなるのかというと、

顔の血管が過敏に反応して拡張しやすくなっていることが1つの原因と考えられています。

さらに、肌のバリア機能が低下しているため、

本来なら大きな問題にならないような刺激(熱、紫外線、特定の飲食物など)にも過剰に反応し、炎症が続きやすくなります。

国際的なコンセンサスである ROSCO 2019(Rosacea Consensus) でも、

酒さの管理においては

トリガー(悪化因子)の回避

炎症を抑える治療の組み合わせ

が重要であるとされています。

そこで私が担当医と相談して選んだのが、

イソトレチノイン内服+アゼライン酸外用という治療方針でした。

 

5. なぜ「イソトレチノイン内服」が効くのか?(医学的背景)

「イソトレチノイン」と聞くと、

「重症ニキビの薬でしょ?」「すごく強い薬では?」

と不安に感じる方も多いと思います。

確かに、通常のニキビ治療では

体重1kgあたり0.5〜1mg/日の“しっかりした用量”で用いられますが、

近年は酒さに対して、より低用量で用いる治療法が世界的に注目されています。

炎症の「根本」にアプローチ

酒さでブツブツが出る背景には、

過剰な皮脂

毛包(毛穴)の周囲で起きている慢性的な炎症

などが関係していると考えられています。

イソトレチノインは、主に次の3つの作用で肌を整えます。

1. 皮脂分泌を抑える

┗ 炎症の“エサ”になりやすい皮脂を、根本から減らします。

2. 抗炎症作用

┗ 毛包や血管周囲でくすぶっている“微細な火事”を鎮めます。

3. 毛包環境の改善

┗ 毛穴の詰まりを改善し、炎症が起きにくい状態に整えます。

最近のシステマティックレビューでは、

1日10〜20mg程度の低用量イソトレチノインが、

標準量よりも副作用を抑えつつ、酒さの紅斑や丘疹を有意に改善したことが示されています。

私自身も、低用量からスタートすることで、

体への負担を考えながら治療を進めることができました。

 

6. 外側から守る「アゼライン酸」の役割

内服と並行して行ったのが、アゼライン酸の外用です。

アゼライン酸は穀物由来の成分で、

酒さ治療においては「内服治療の頼れるパートナー」のような存在です。

赤みを抑える

┗ 炎症を鎮め、じわじわ広がる赤みにブレーキをかけます。

角質ケア

┗ 毛穴の出口を柔らかくし、ブツブツができにくい肌環境に整えます。

長期使用しやすい

┗ 抗生剤ではないため、耐性菌の心配が少なく、

 

酒さのような「長く付き合う疾患」のコントロールに向いています。

私が使用したのは、当院でも取り扱いのある

「ベーシックケアAZ」というアゼライン酸乳液です。

ナイアシンアミドや人型セラミドも配合されており、

抗炎症+保湿を同時に叶えてくれるため、

イソトレチノインによる乾燥が気になりにくかったのも、継続しやすかったポイントでした。

内側からイソトレチノインが炎症の火種を減らし、

外側からアゼライン酸が肌を守る。

この「内側」と「外側」からの挟み撃ちが、私の肌にはとても合っていたように感じます。

 

7. 私が体験した「半年間」のリアルな経過

実際に治療を始めてから、肌がどのように変わっていったのか。

正直ベースでお話しします。

 

【1ヶ月目】いちばんつらかったのは「乾燥」

イソトレチノインを飲み始めて数週間。

まず感じたのは、唇と肌の乾燥でした。

唇がカサカサしてリップが手放せない

洗顔後、肌がややつっぱる

一方で、「ベーシックケアAZ」は保湿成分も入っているため、

顔全体の乾燥はそこまで強くは出ず、

「思っていたよりは大丈夫かも」という印象でした。

使用開始から2週間ほど経つと、

ブツブツが目に見えて減ってきた

皮脂分泌が落ち着き、鼻の毛穴がキュッと小さくなった

と感じるようになり、肌質そのものが整ってきた感覚がありました。

 

【2〜3ヶ月目】赤みの「濃さ」が変化

3ヶ月目に入る頃、明らかな変化がありました。

以前は

「お風呂上がりですか?」

と思われるくらい真っ赤だった頬が、

うっすらピンク程度の赤みでおさまる日が増えてきたのです。

また、お酒や辛いものを食べたときに出ていた

「あの嫌なブツブツ」の頻度も、

はっきりと減っていきました。

 

【4〜6ヶ月目】「気づけば悩んでいない」状態へ

半年が経つ頃には、

肌コンディションはかなり安定した状態になっていました。

もちろん、

体調不良のとき

長時間の屋外活動をしたとき

などには、多少赤みが出ることもあります。

それでも、以前のような

「顔が燃えるように真っ赤になって、ブツブツも一気に悪化する」

という“爆発的な悪化”はほとんどなくなりました。

何より嬉しかったのは、

「今日は赤くなるかな…」

と朝からビクビクしなくなったこと。

肌の不安が減るだけで、こんなにも心が軽くなるんだと、

自分自身で驚いたほどです。

 

8. 経験して分かった、酒さ治療の「鉄則」

看護師として、そして酒さ経験者として、

治療をうまく進めるうえで「これは本当に大事」と感じたポイントをまとめます。

① 紫外線対策は「命」

酒さ肌にとって、**紫外線は最大級のトリガー(悪化要因)**です。

SPF・PA値だけでなく、「低刺激」「敏感肌向け」であること

365日、曇りの日や室内でも基本は毎日使用

を意識して、とにかく継続することが大切です。

② 摩擦を徹底的に避ける

洗顔時に指でゴシゴシこするだけでも、

酒さの赤みは簡単に悪化します。

「顔に触れない」くらいのイメージで

泡を転がすだけの洗顔

タオルで拭くときも、押さえるように水気を取る

など、物理的な刺激を極力減らすことがとても重要です。

③ 「完璧」を求めすぎない

酒さは慢性的に付き合っていく病気です。

100点満点の「真っ白な肌」をゴールにしてしまうと、

ちょっとした揺らぎや赤みに必要以上に落ち込んでしまいます。

「80点くらいで安定していればOK」

という心の余裕は、

結果的にストレスを減らし、肌にも優しい選択だったと感じています。

 

9. 最後に 

顔が赤くなり、ブツブツが出て、

治療してもなかなか良くならなかった時期、

正直、とても不安でした。

「この赤みは一生消えないのかな」

「仕事で患者様と向き合うのもつらいな」

と、鏡を見るたびに落ち込んでいました。

でも、正確な診断と、自分の肌に合った治療に出会えたことで、

ここまで肌も気持ちも変わるんだ、ということを身をもって実感しました。

同じように、

「最近顔が赤い気がする」

「ニキビじゃないブツブツが出たり引いたりする」

と悩んでいる方がいたら、

ぜひ一度、当院に相談してみてください。

この記事を書いた人

本記事は、自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック院長の監修のもと執筆・運営を行っています。

自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック 院長 福田 知佐子

皆様はじめまして、自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック院長の福田 知佐子です。整形外科専門医として培った解剖学的知識と、京都大学大学院で取得した医学博士の学術的背景、そして湘南美容クリニックでの豊富な美容医療の経験を活かし、お一人おひとりの美と健康を長く維持するためのトータルサポートを提供しています。「ウェルエイジング」をコンセプトに、年齢を重ねることをポジティブに捉え、自然で美しい仕上がりを目指した治療をご提案いたします。

自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック 院長

福田 知佐子 Chisako Fukuda

略歴

  • 2002年 神戸大学医学部 卒業
  • 2002年 京都大学医学部整形外科 入局
  • 2003年 天理よろづ相談所病院
  • 2005年 神戸市立医療センター中央市民病院
  • 2008年 京都大学大学院医学研究科 博士課程
  • 2012年 京都大学大学院 卒業・医学博士取得
  • 2012年 京都市身体障害者リハビリテーションセンター附属病院
  • 2015年 湘南美容クリニック
  • 2017年 湘南美容クリニック 松山院 院長就任
  • 2021年 湘南美容クリニック 自由が丘院 院長就任
  • 2023年 自由が丘ウェルエイジングビューティークリニック 開院

資格・所属学会

  • 京都大学医学博士
  • 整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会正会員
  • 日本美容外科学会正会員
  • 日本体育会協会公認スポーツドクター
  • ボトックスビスタ認定医
  • ジュビダームビスタ認定医
  • ジュビダームビスタバイクロシリーズ認定医

ご予約・お問い合わせ

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