たるみ治療とは

重力と老化に立ち向かう、多角的なアプローチ

たるみは、加齢に伴い皮膚の真皮層にあるコラーゲンが減少し、皮膚の弾力が失われることで、皮膚が伸び垂れ下がることによって生じます。皮膚の土台であるSMAS筋膜から皮下組織、真皮層に至るまで、たるみは様々な層で複合的に起こります。当院では、それぞれの原因層に合わせた複数の治療法をご提案し、根本的な改善を目指します。

切らずにリフトアップし、若々しいハリと引き締めを叶える

当院で提供するたるみ治療の多くは、メスを使わない非外科的な施術です。高密度焦点式超音波（HIFU）や、皮下に糸を挿入する糸リフト、ボリュームロスを補うヒアルロン酸注入といった様々なメニューをご用意しております。お客様のたるみの進行度、生活習慣、ご予算に合わせて最適な治療法を組み合わせることで、自然で美しいリフトアップ効果を期待することができます。

たるみ治療の特徴

HIFUによる、肌の深層部への熱エネルギー集中アプローチ

HIFU（高密度焦点式超音波）は、超音波を皮膚の奥深くにあるSMAS筋膜に熱として集中させることで、組織の引き締めを促します。この熱エネルギーが創傷治癒プロセスを促進し、長期的なたるみ改善とハリ感アップが期待されます。ダウンタイムがほぼないため、すぐに日常生活に戻りたい方に適しています。

即効性と持続性を両立させる糸リフト（スレッドリフト）

特殊な医療用の溶ける糸を皮下組織に挿入し、物理的にたるみを引き上げる治療です。糸にはコグ（トゲ）が付いており、皮下組織をしっかりと捉えてリフトアップします。施術直後から効果を実感できる即効性が特長であり、糸が吸収される過程で周囲のコラーゲン生成が促され、肌のハリや弾力維持のサポートも期待されます。効果の持続は数か月から約1年程度で、定期的なメンテナンスが推奨されます。

ボリュームの減少を補う注入治療によるリフトアップ（フィラーリフト）

たるみは皮膚が伸びるだけでなく、頬やこめかみなどの組織が減少するボリュームロスによっても引き起こされます。ヒアルロン酸注入（フィラーリフト）は、失われたボリュームを補填することで、顔全体に立体的なハリを取り戻し、結果としてリフトアップされたような引き締まった印象をもたらします。施術直後から効果を実感でき、軽度の腫れや内出血で済むことが多いため、手軽にたるみを改善したい方に選ばれています。

たるみ治療の使用機器・薬剤

HIFU（高密度焦点式超音波）

高いリフトアップ効果が期待される切らないタイトニング治療

HIFUは高密度な超音波を、真皮層（1.5mm、2.0mm）、皮下組織（3.0mm）、SMAS層（4.5mm）といったターゲットとする深さにピンポイントで照射し、熱によって組織を凝固させます。この作用により、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、たるみの引き締め効果が期待されます。

各種糸リフト（VOVリフト、テスリフト、アルテミスリフト、ビタミンスレッド、ショートスレッド）

多様な糸の種類で、たるみのレベルと要望に合わせたカスタム治療を提供

当院では、強力な引き上げが期待できるVOVリフト、メッシュ構造で組織をサポートするテスリフト、皮膚のハリに特化したショートスレッドなど、様々な特徴を持つ溶ける糸を使用します。たるみの程度や皮膚の厚さ、最終的な仕上がりイメージを考慮し、最適な種類の糸や本数、挿入位置を組み合わせて施術を行います。

ヒアルロン酸製剤（フィラーリフト）

自然な仕上がりを追求するボリューム補填材

厚生労働省の承認品を含め、安全性が確認されたヒアルロン酸製剤を使用し、頬やこめかみ、法令線、マリオネットラインなどの凹みを改善します。たるみ治療における注入は、表面的なシワの改善だけでなく、顔の土台を再構築することで、顔全体のバランスを整え、リフトアップ効果をサポートします。

エクソソーム注射・点滴

細胞活性化により肌の根本的な若返りを目指す

エクソソームは、細胞間の情報伝達を担う物質であり、これを注入・点滴することで、細胞の修復や組織の若返りが期待されます。肌のハリ感アップやたるみ改善といった、エイジングケア全般への相乗効果を目的として、他のたるみ治療と組み合わせて行うことも推奨されます。

たるみ治療は、このような方にオススメ

• メスを使わずに顔全体のたるみを改善し、リフトアップを希望する方。

• フェイスラインの緩みや二重あご、首のもたつきが気になる方。

• ほうれい線やマリオネットラインなど、特定のシワや凹みが気になる方。

• ダウンタイムを最小限に抑え、すぐに普段通りの生活を送りたい方。

• 注射や糸による即時的な引き上げ効果を実感したい方。

• 肌のハリや弾力不足、全体的な肌質改善も同時に目指したい方。

たるみ治療のリスク・副作用について

たるみ治療（HIFU、糸リフト、注入治療）には、施術部位に軽度の腫れや赤み、内出血が生じる可能性があります。腫れや内出血は通常、数日から1週間程度で落ち着き、メイクでカバーできる程度のことがほとんどです。

また、施術中に軽い痛みを感じることがあります。糸リフトでは、術後に一時的な皮膚のひきつれや凹み、つっぱり感が生じることがありますが、ほとんどは時間とともに改善します。

非常に稀ですが、ヒアルロン酸注入においては、血管内への誤注入による皮膚壊死や視力障害など重篤な合併症の可能性もございます。当院では解剖学を熟知した上で細心の注意を払って施術を行いますが、重篤な合併症を避けるため、施術前の十分なインフォームド・コンセントが必須です。

たるみ治療の治療の流れ

治療前（カウンセリング・診察）

たるみの程度、皮膚や脂肪の状態、骨格を医師が詳細に診察します。患者様のご希望や懸念事項を丁寧に伺った上で、HIFU、糸リフト、注入治療の中から、最適な治療プランをご提案します。施術内容、費用、予想されるリスク・副作用について詳しくご説明し、ご納得いただいた上で治療に進みます。

治療当日（施術）

クレンジング後、麻酔（表面麻酔や局所麻酔、静脈麻酔など）を施し、痛みに配慮しながら施術を行います。施術時間は治療内容により異なりますが、多くの場合、数十分から1時間程度で終了します。

他の美容施術との併用

たるみの原因が脂肪の量、皮膚の弾力、ボリュームロスなど多岐にわたる場合、複数の治療を組み合わせることで、単独治療よりも高い効果が期待できます。例えば、フェイスラインの脂肪が多い方には脂肪溶解注射（チンセラプラスなど）や脂肪吸引を併用し、土台の引き締めにはHIFU、物理的なリフトアップには糸リフト、凹みの改善にはヒアルロン酸注入を行うなど、複合的な治療戦略をご提案します。

アフターケアのご説明

施術直後の腫れや内出血を軽減するためのクーリングや圧迫の有無、自宅でのケア方法についてご説明します。施術当日の入浴や激しい運動、飲酒の制限など、ダウンタイム中の注意点について詳しくお伝えします。

治療後（経過観察・メンテナンス）

術後の経過を観察し、ご不安な点がないか確認いたします。効果の持続期間には個人差があるため、たるみの再発や老化の進行を考慮し、半年から1年程度を目安に、継続的なメンテナンス治療をご提案する場合がございます。

たるみ治療を受けられない人

• 妊娠中、または妊娠している可能性のある方、授乳中の方。

• 施術部位に感染、強い炎症、または開放創（切り傷や重度のニキビなど）がある方。

• 重度の糖尿病、心疾患、悪性腫瘍など、治療に影響を及ぼす可能性のある重度の疾患をお持ちの方。

• ケロイド体質の方や極度の出血傾向がある方（外科的・糸リフトの場合）。

• ペースメーカーや埋め込み型除細動器などの電子インプラント機器を装着している方（HIFUなどの高周波機器を用いる場合）。

• 治療に使用する薬剤（ヒアルロン酸製剤など）に対し既知のアレルギーがある方。

• 体調不良（発熱、風邪、二日酔い、疲労など）の方。

たるみ治療のよくあるご質問

Q1. HIFUなどの切らない治療は、どれくらいの間隔で受けるのが良いですか。

A1. HIFUのリフトアップ効果は、施術後1ヶ月頃にピークを迎え、効果の持続は半年程度が目安とされています。たるみの進行度やお悩みに応じて、医師と相談の上、半年ごとの定期的な施術が推奨されることがあります。

Q2. 糸リフトは、施術後に「後戻り」することはありますか。

A2. 糸リフトは物理的に皮膚を引き上げますが、挿入した糸は溶け、効果は一時的なものとなるため、絶対的な永続性はありません。効果の持続は一般的に半年から1年程度とされており、効果を維持するためには定期的なメンテナンスが必要となります。

Q3. 治療後に、仕事や学校などの予定があっても大丈夫ですか。

A3. HIFUやヒアルロン酸注入はダウンタイムがほぼなく、メイクも当日から可能なため、施術後にすぐに日常生活に戻れます。ただし、糸リフトでは腫れや内出血が3日から7日程度出ることがありますので、重要な予定がある場合は余裕をもって施術を受けることをお勧めします。

https://antiaging-tokyo.com/

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