糸リフト持ちをよくするにはテスリフトは必要?
糸リフトの持ちをよくするにはテスリフトは必要?
年齢とともに頬やフェイスラインが下がってきて、鏡を見るたびに「そろそろ何かしたほうがいいかしら…」と思う方は多いのではないでしょうか?
そんな方に人気なのが、「糸リフト」。切らずにリフトアップでき、ダウンタイムも比較的少ないことから、40〜50代の女性を中心に支持されています。
さて、今回は患者さまからよくいただく質問にお答えします。
「糸リフトの持ちをよくするには、テスリフトを選ぶべきですか?」
結論から申し上げます。
テスリフトは確かに“持ち”の良い糸のひとつではありますが、「持続力=糸の種類」だけでは決まりません。
糸の種類だけでなく、「入れ方」や「皮膚の状態」、「生活習慣」や「術後のメンテナンス」も、持ちに大きく影響するのです。
本日は、糸リフトの持ちを良くするために知っておきたい5つのポイントを、わかりやすくご紹介していきます。
テスリフトとは?
まずは、「テスリフト」について簡単におさらいしましょう。
テスリフト(Tesslift)は、韓国発のPDO素材を使った糸リフトで、「バーブ(トゲ)」がついた糸の周りに、メッシュ状の3D構造が組み込まれているのが特徴です。
このメッシュ構造によって、糸が組織と強く結合しやすくなり、リフト力の持続性が高いとされています。
加えて、テスリフトはコラーゲン生成を促す作用も強いとされており、肌のハリ感や弾力アップにも貢献してくれます。
そのため、糸の中でも「持ちがよい」と言われるのは事実です。
ただし――
いくら高性能な糸を使っても、それを適切に使いこなさなければ、本来の持ちの良さを発揮できないというのもまた事実です。
糸リフトの「持ち」を決める5つのポイント
それでは、糸リフトの持ちを左右する5つの要素について、詳しく解説していきます。
1. 糸の種類 〜素材と構造の違い〜
糸には、主に以下のような素材があります。
• PDO(ポリジオキサノン):3〜6ヶ月程度で吸収され、コラーゲン生成作用がある。テスリフトなど。
• PLLA(ポリ-L-乳酸):吸収までに1〜2年。コラーゲン生成が強め。
• PCL(ポリカプロラクトン):吸収までに1〜2年。柔軟性が高く、長期持続。
また、糸の「形状」や「トゲのつき方」、「構造」も大切です。
例えば、テスリフトのように3Dメッシュ構造をもつ糸は、組織との接着面が多く、ズレにくい構造です。
一方で、トゲだけで固定するタイプは、引き上げ力は強いですが、組織との癒着力が弱いと早く戻ることもあります。
ですので、糸選びは、「持ちの長さ」だけでなく、「目的」に応じた選択が重要です。
顔のどの部位を引き上げたいのか? 自然さ重視か? 劇的な変化がほしいのか?
医師とよく相談して、自分に合った糸を選びましょう。
2. 本数や入れ方(デザインやドクターの技術)
「糸の種類は良いものを選んだはずなのに、思ったより早く戻ってきた…」という方の多くに共通しているのが、「入れ方」です。
実は、糸リフトの仕上がりや持続力は、医師の技術力とデザインセンスが大きく関わってきます。
・リフトアップする方向
・引き上げるポイントの選定
・糸を入れる層(浅すぎても深すぎてもNG)
・糸同士の支え合いの設計(クロスさせるか、放射状にするか)
これらを正しく判断し、丁寧に施術することで、糸の効果を最大限に引き出すことができるのです。
逆に、デザインが合っていないと、たとえ高価なテスリフトを使っても、持ちは長くなりません。
また、必要本数が足りていないケースも、持ちの悪さの原因になります。
特にたるみの進行した40〜50代は、8〜12本以上が必要になることもあります。
「最小本数でできるだけ引き上げたい」という気持ちもわかりますが、無理な設計は逆に持ちが悪くなりますので、コストとのバランスを医師と相談するのがおすすめです。
3. 皮膚の状態(たるみの具合や皮膚の厚さ)
同じ糸を同じように入れても、持ちの良さに個人差が出る理由のひとつが、皮膚の状態です。
• 皮膚が厚く、脂肪が重い方は、リフト力に負けて元に戻りやすい傾向があります。
• 皮膚が薄くて張りがない方も、糸をしっかり固定しづらいため、持ちが悪くなることも。
また、たるみの進行具合によっては、糸だけでのリフトアップが難しい場合もあります。
そういった場合は、糸リフトに加えてヒアルロン酸注入やHIFUなどの併用治療が効果的です。
肌質やたるみの程度をしっかりと診断し、「自分にとってベストな治療の組み合わせ」を提案してくれる医師を選ぶことが大切です。
4. 生活習慣(激しい運動やマッサージ)
せっかく綺麗に糸リフトをしても、日常生活の中で糸がズレたり緩んだりすることがあります。
特に注意したいのが、次のような行動です。
• 術後すぐの激しい運動
• 顔のマッサージ(エステ含む)
• 頬杖、うつ伏せ寝
• 大きな口の開閉(歯の治療や大きなあくび)
糸が安定するまでの1〜2週間は、極力これらを避けることが大切です。
また、糸が溶けて吸収されるまでの数ヶ月間も、過度な刺激は避けたほうがベターです。
5. 施術後のメンテナンス
最後に大切なのが、「施術後のケア」です。
糸リフトは“メンテナンス前提”の治療です。
持ちを長く保つためには、以下のようなアフターケアがおすすめです。
• 糸の効果が切れる前の半年〜1年ごとの追加施術(少本数でOK)
• HIFUやスキンブースターでのハリ感UP
• コラーゲン産生を促す施術(肌育治療・ショートスレッドなど)
• 紫外線対策と保湿ケアの徹底
これらを意識することで、糸の効果を最大限に引き出し、自然な美しさをキープしやすくなります。
まとめ:テスリフトに頼りきりではダメ。賢く選んで、丁寧に保つ。
いかがでしたでしょうか?
テスリフトは確かに、持ちが良くてリフト力も強い優秀な糸です。
でも、「良い糸=良い結果」ではありません。
大切なのは、糸の選定+技術+生活習慣+メンテナンス。
この4つを総合的に整えることで、初めて「持ちの良い糸リフト」が実現します。
あなたの美しさが長く続くように、信頼できる医師としっかり相談してくださいね。
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